転職エージェントの担当者と「合わない」と感じることもあるでしょう。たとえば、次のようなケースが挙げられます。
一方的な提案が多く、断ることに疲れてしまう
レスポンスが遅い、または雑で信頼できない
意思決定を急かされ、じっくり検討する時間を取れない
辞退の意向を伝えても強く引き止められる
情報の誤りや連絡ミスが多く、不安を感じる
このような状況が続くとモチベーションが下がり、転職活動そのものが苦痛になってしまうことがあります。
この記事では、このような場合の対処法について詳しく解説しますので、スムーズに転職活動が進められるよう整えていきましょう。
転職エージェントと合わないときの対処法

転職エージェントとのやり取りの中で、「少し違うかも」「思っていたサポートと違う」と感じることは珍しくありません。
相手に合わせすぎると、せっかくのチャンスを活かしきれなくなることも。
担当者の対応スピードや提案内容などで違和感を覚えることがあっても我慢せず、安心して活動できる環境を整えることが大切です。
ここでは、状況に応じて実践できる対処法を紹介しますので、前向きに転職活動を進めていきましょう。
他の転職エージェントに乗り換える
転職エージェントには、大手の総合型と、業界・職種・子育て中の方向け・地域などに特化したエージェントがあります。
大手では求人数の多さやサポート体制が強みですが、特化型では担当者の専門知識やきめ細かなサポートが魅力です。
世の中には数多くのエージェントが存在するため、今の担当者と相性が合わないと感じたら無理に我慢せず、他に乗り換えることを検討してみましょう。
自分の希望条件や性格に合う担当者に出会うことが、納得のいく転職への第一歩です。
転職サイトを併用する
転職サイトでは基本的にアドバイザーは付かないため、自分のペースで転職活動を進めることができます。
一方で、条件交渉やスケジュール管理も自分で行う必要があるため、主体的に考え行動したい方や自由度高く進めたい方に向いているサービスです。
まだ転職サイトを使ったことがない方は、一度登録して自分の希望条件に合う求人がどの程度あるかチェックしてみることもおすすめ。
エージェントと転職サイトを併用することで情報の幅が広がり、より納得感のある転職先を選びやすくなります。
希望をはっきり伝える
まだ担当者への不満が大きくない場合や改善を求めていない場合、エージェントを乗り換えたり併用する前に、小さな一言で状況が好転する可能性もあります。
丁重に依頼すれば、意外とスムーズに受け入れてもらえることも。
角が立たず気持ちよく要望を伝えるための言い方について、順番に紹介します。
■紹介求人が合わないときの伝え方
キャリアアドバイザーから紹介される求人が、業務内容や希望条件に合わないと感じるときは、次のように伝えてみましょう。
伝え方の例はこちら。
- 仕事内容には興味がありますが、勤務地は「通勤1時間以内」が必須です。
- SEよりも、PLのような業務に携われる仕事を探しています。
- 業界は合っていますが、〇〇のスキルを活かせるポジションが希望です。
希望に合っている点と、合っていないポイントを明確に伝えることで、次回以降の紹介求人の精度が上がっていきます。
「否定」ではなく「方向性の調整」という姿勢で伝えるのがポイントです。
■連絡頻度が合わないときの伝え方
キャリアアドバイザーからの連絡が多すぎたり、逆に少なすぎると感じることもあるでしょう。
現職に配慮して連絡をまとめる担当もいれば、「こまめに連絡したほうが安心」と考える担当者もいます。
連絡頻度が合わないときの伝え方の例はこちらです。
- 連絡が多いと埋もれてしまうので、なるべく1日1回程度にまとめてください。
- 転職意欲が高いので、進展があった際はなるべく早く連絡いただけると助かります。
- 日中は電話できないので、一旦メールを入れておいていただけますか。
仕事をしながら転職活動をする場合、遠慮せずに自分の生活リズムに合わせて、希望の連絡頻度をリクエストしましょう。
■応募を無理矢理勧めてくるときの伝え方
キャリアアドバイザーは、求職者の背中を押す役割もあります。
しかし、意欲が低い求人を強引に勧められるとストレスや不信感につながることもあるでしょう。
次のように丁重に伝えることで、それ以上進めてくることはありません。
- もう少し希望に近い求人に応募したいため、今回は見送ります。
- 応募を急ぐよりも、自分に合う求人をじっくり探したいです。
- 希望と少しズレがあるため、他の求人を優先します。
- ミスマッチになる可能性があるため、慎重に検討したいです。
強い言い方を避けながらも、自分の判断で決めたいという意志を伝えるようにしましょう。
■コミュニケーション方法の相性が悪いときの伝え方
連絡手段や話のテンポが合わないと感じる方もいます。
求職者の性格によって適したコミュニケーションが異なるため、遠慮なく具体的な希望を伝えましょう。
伝え方の例はこちらです。
- 電話よりもメールでやり取りできると助かります。
- 夜は子どもの世話があるため、日中にメールでやりとりしたいです。
- まずメールを入れておいていただけたら、こちらから電話します。
現職や家庭の事情を添えて伝えれば、担当者も理解しやすく快諾してくれるでしょう。
■もう少し話を聞いて欲しいときの伝え方
話を最後まで聞かずに早とちりされたり、結論を出すことを急がれてしまうこともあるでしょう。
「言いたいことはそこじゃないのに」「もう少し話を聞いて欲しいのに」と感じた場合はこのように伝えると効果的です。
- 〇〇について相談したいのですが、懸念点が3つあります。
- 考えを整理して、改めてメールで共有させてください。
- もう1点、確認したいことがあるのですがお聞きしてよろしいですか。
数字やメールを活用して、自分のペースで話す工夫をしてみましょう。
しっかり意見を伝えることで、サポートに満足感を感じやすくなります。
担当者を変更してもらう
もし何度伝えても改善されない場合は、担当変更を検討しましょう。
あまりにもストレートに伝えると角が立つため、相性やタイミングを理由にするとスムーズです。
伝え方の例はこちら。
- 進め方の方向性にギャップを感じており、別のキャリアアドバイザーともお話してみたいです。
- スケジュールの都合上、連絡のタイミングが合わずご迷惑をおかけしてしまうため、別の担当者に引き継いでいただけますか。
- コミュニケーションのスタイルが合わず、メール中心で対応いただける方に変更をお願いします。
不満ではなく、「相性の問題」として伝えることで、印象を損ねずに変更できます。
担当変更は珍しいことではなく多くのエージェントが柔軟に対応してくれるので、安心して相談してみましょう。
相性の合う転職エージェントの見つけ方

転職エージェントと「合わない」と感じるのは珍しいことではなく、単なる相性の問題で落ち込む必要はありません。
合わないと感じた経験を活かして、次こそ相性の合うエージェントを見つけましょう。
ここでは、相性の良い転職エージェントを見つけるためのポイントを詳しく紹介します。
転職エージェントを複数併用する
複数の転職エージェントに登録することで、対応の仕方や提案内容を比較でき、より自分に合う担当者を見つけやすくなります。
ドライな雰囲気でテンポよく進めてくれるエージェントもあれば、親身に寄り添ってくれるアットホームなエージェントもあるでしょう。
それぞれの特徴を知るためにも、まずは2~3社の併用がおすすめです。
活動を進めながら、より相性の良い担当者やエージェントに絞っていくと、効率的に転職活動を進められます。
複数を比較することで、自分にとって「信頼できる」エージェントが明確になるのです。
特化型の転職エージェントを使う
多くの人は、最初に大手の総合型エージェントに登録します。
次のステップとして業界や属性に特化したエージェントを活用すると、より自分の希望に沿った提案が受けられるでしょう。
たとえば次のようなケースです。
- IT業界でキャリアを積みたい方→IT系特化エージェント
- 年収800万以上など年収層が高い方→ハイクラス転職エージェント
- 子育てと両立したい方→ワーキングマザー向けエージェント
- 地方で働きたい方→地方の求人に強いエージェント
特化型は担当者の専門知識が深く、企業とのつながりも強いため、マッチング精度の高い求人を紹介してもらえる可能性があります。
希望業界や職種に詳しい人を希望する
大手エージェントでは、業界ごとに専門のチームがあり、それぞれの分野に精通したキャリアアドバイザーが担当します。
ただし、担当者のバックグラウンドは様々で、実際にその業界で働いた経験を持つ人もいれば、人材業界一筋の方もいるのが実情です。
もし実務経験のある人に相談したいと思う場合は、その希望を伝えてみましょう。
希望に沿ったキャリアアドバイザーを担当につけてくれるケースもあります。
経験に基づいたアドバイスを受けることで、言語化できていなかった自分の強みや適性に気づき、自己理解を深められるはずです。
書類添削や面接対策が積極的な転職エージェントを利用する
履歴書や職務経歴書の添削、面接対策を通してキャリアアドバイザーのスキルやサポート力が見えてくるでしょう。
時間的な都合で遠慮する方もいますが、積極的にサポートを受けることで、担当者との相性や求めるレベルのサポートを受けられるか判断しやすくなります。
こうした事前準備は、選考通過率を上げるだけでなく、担当者との相性を見極める絶好のチャンスです。
相性の良いキャリアアドバイザーであれば、コミュニケーション量が自然と増えることで、より息の合ったサポートを受けられるようになるでしょう。
質問を投げかけてみる
担当者との相性を見極めるには、コミュニケーションを重ねるのが一番です。
質問をしてみることで、以下の3点を見極めることができます。
- 回答の分かりやすさ
- レスポンスのスピード感
- 誠実さ
重要な場面で説明が分かりにくかったり返信が極端に遅いと感じた場合、ストレスも大きいでしょう。
もし事前に投げかけた質問への回答に違和感を感じた場合、別の担当を検討する判断材料になります。
早い段階でやりとりを重ね、安心して任せられる相手かどうか見極めましょう。
転職エージェントを辞める方法

担当者との相性や対応に違和感を感じた場合、無理に続ける必要はありません。
他のエージェントに乗り換えたり、転職サイトなど他の方法で転職活動を始める前に、丁寧に連絡をして円満に終了しましょう。
この章では、失礼なく登録した転職エージェントの辞め方を詳しく解説します。
退会手続きをする
担当キャリアアドバイザーに退会したい意思を伝えましょう。
電話で直接伝えても構いませんが、言いづらい場合はメールでの連絡でも問題ありません。
これまでのサポートに対して感謝の気持ちを添えながら、以下のように理由を簡潔に伝えるとスムーズです。
- 他のエージェントで選考が進んでいるため、御社のサービスは退会させてください。
- 現職に残ることを決めたので、退会を希望します。
- 現職が繁忙期に入り、転職活動を中断したいため、一度退会させてください。
- 進め方(スピード感)が自分に合わないと感じたため、退会を希望します。
他社での活動や現職の都合を理由にしても良いですし、進め方やスピード感の違いをやんわり伝えても大丈夫です。
大切なのは、角を立てずに先方へ配慮しながら、誠実なトーンで伝えること。
納得のいく形で気持ちよく退会できるよう、丁寧に進めましょう。
連絡を絶ってフェードアウトする
退会を引き止められたり、やり取りが負担に感じるようになった場合、無理に対応し続ける必要はありません。
現職を続けながらの転職活動は、時間的にも精神的にも大変なもの。
「距離を置きたい」と感じたら、フェードアウトすることも自然な判断です。
退会の意思を伝えても連絡が続いたり対応がスムーズでない場合は、返信を控えても問題ありません。
一度離れて冷静になることで、自分に合った方法が見えてくることもあります。
これまでのやり取りにとらわれず、今の自分に必要な現職でのスキルアップや次の転職活動の準備に時間を使いましょう。
まとめ:転職エージェントと合わないときは我慢しなくてOK
転職エージェントやキャリアアドバイザーと「合わない」と感じることは珍しくありません。
違和感を感じた時は、以下のポイントを意識して環境を整えましょう。
- 事前に相性を試す:質問をして相性を判断
- 希望を誠実かつ丁寧に伝える:希望条件・連絡手段や頻度など
- 選択肢を広げる:複数エージェントの活用・求人サイトとの併用
- 担当変更を依頼する:相性やタイミングなど角が立たない理由を添えて
- ストレスから離れる:丁寧に退会手続き・連絡を絶ちフェードアウト
我慢して消耗するより、相性の合う相手と進める方が結果もスピードも上がります。
自分のペースを大切に、納得のいく転職活動を進めていきましょう。